2016年はアニメ映画豊作の年となりました。
中でも興行収入100億円突破の予想だにしなっかった大ヒットの「君の名は。」。
そして、ベストセラーコミック「聲の形」の映画化と、Blu-rayがでたら即買いしてしまうくらいの秀作揃いです。
この二大作品を両方観てその差をちょこっと比較してみました。
「君の名は。」は予想できなかった時間差と、恋愛がハッピーエンドで終わるラブストーリー。
だからこそ、カップルにも支持さされているんだと思いますが、観終わった後味がとても良い作品。
「聲の形」は若さ故の過ちと、それの償いをする青春物語。
一見、聲の形もラブストーリーにみえますが、公式ファンブックで原作者が最終回の時点でも恋愛関係にないと語っています。
西宮硝子は途中で石田将也に「好き」と告白していますが、その時は「月」と勘違いされてしまい、それ以降に直接恋愛に関する想いを相手に伝えることはありませんでした。
ようはラブストーリーを期待してしまうと、肩透かしを食うんです。
テーマも重く、学生時代に少しでもいじめる側かいじめた側に立ったことがある人には、古傷にふれることもある内容なので、フィクションだけど現実とラップさせてしまう点は、完全フィクションでスカッとした終わり方をする「君の名は。」よりも、観終わってから考えさせられるような重さがある分、観る人を選んでしまうかなとも思いました。
公開されている劇場数が少ないのもありますけどね。
なんにしても、どちらも観て損はない映画だと思います。
まだまだ公開中なので、観ていない方はぜひ、劇場に足を運んでください。