からかい上手の高木さんのスピンオフ作品
「からかい上手の(元)高木さん」は「からかい上手の高木さん」のスピンオフ作品です。
なので、原作は山本崇一朗氏ですが、本作を描いているのは別の漫画家の稲葉光史氏です。
表紙こそ違う人が書いているコミックなんだなと思いますが、中の漫画を読んでいると原作者が書いているのではと思ってくるほど、違和感がありません。
本編とは違う世界となるわけですが、それでも本編が最終回となった後の続編として描かれていてもおかしくないようなクオリティです。
「からかい上手の高木さん」ファンならぜひおすすめしたい作品です。
お母さんはからかい上手
最初この「からかい上手の(元)高木さん」を読んだときは、たしかお父さんが西片くんというのを伏せるような感じでした。
しかしコミック1巻は冒頭から高木さんと西片くんが結婚して夫婦というのを隠すことなく前面に出しています。
メインは(元)高木さんが学生時代と変わらない立ち位置のからかい側、そして娘のちーちゃんが西片くん的立ち位置のからかわれる側となっています。
第1話目からそのやり取りは変わらないのですが、夫としてこんなセリフを言われたら、たまらなく嬉しいであろう言葉をかけます。
結婚すると名字が変わることに、イヤだという娘に対して、高木さんは「大切な名前を、誰よりも大切な人がプレゼントしてくれる」と、本当に好きで結婚したんだと感じさせる名言です。
さて、内容のほとんどはからかわれる側のちーちゃんと時々、夫の西片くんがママである高木さんの立ち位置を逆転してやろうと奮闘。
でも、ちーちゃんはいいように手玉にとられてしまいます。
お菓子を買ってもらいたい子供と、買わせまいとするママさん。スーパーとかでよく光景ですが、この漫画ではきちんと子供を褒めて育てるという、理想の教育をきちんとしているのがポイント高いです。
パパとなった西片くん
さて父親の西片くんですが、しっかりとしたパパになっている感じ。娘からも結婚したい男性として、この時点では見られています。
しかし、夫婦になってもからかい、からかわれのやり取りは継続しています。
からかう理由は「お父さんが好きだから」とオブラートに包むことなく、ド直球で面倒向かって言い放ってきます。
そして、大人になった高木さんのサービスショットがあります。
ビキニ姿で登場です。子持ちとは思えない見事なバディ。
良くも悪くもスレンダーな体型を維持しています。
ビキニ姿を見て照れる旦那。
子供もいるんだし今さら水着で照れることもなかろうにと思いますが、そこは西片くんのピュアな心が残っているようです。
からかいつつも、読んでもらえばわかると思いますが、きちんとパパを立てているところはさすができる嫁だと感心してしまいます。
二人のラブラブぶりもあちらこちらで展開されます。
全体読んで、ファミリーもののコメディとして、楽しめるし、心が温まる場面も随所であり、家庭をもっているパパ・ママにも読んで楽しんでもらえる作品だと思います。
2018年1月から始まるTVアニメも楽しみな「からかい上手の高木さん」、まだまだ楽しませてくれそうです。