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【3D彼女 リアルガール】12巻 レビュー:タイトルに騙された、王道学園ラブコメ最終回

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アニメ、そして映画化も決定している、那波マオ 『3D彼女 リアルガール』は講談社『デザート』で2011年9月号から2016年7月号まで連載されていた累計120万部以上売れている少女漫画です。
今回は最終回を含むコミック12巻のレビューです。

3D彼女 リアルガール あらすじ

つっつんこと、筒井光はアニメやゲームのバーチャルな女の子で満足している高校生。
ある日、プール掃除を一緒にやるハメになった、派手でツンツンしてて男グセの悪い完全リア女・色葉がナゾの急接近!
「あたしと付き合って」って。
いやいやいや、あんたとオレ、接点なさすぎですからっ!!
そして、交際当初からの「半年限定」の期限が迫る中、色葉との思い出作りに奮闘するつっつん。
しかし色葉は手術を控えている身である事実をつっつんに告げて、ある日姿を消してしまう。
7年後、大人になったつっつんが出会ったのは!?
少女漫画界最弱男子とリア充女子のありえない純愛。

12巻・最終回レビュー

コミック「3D彼女 リアルガール」11巻で筒井 光(ひかり)と五十嵐 色葉(いろは)は一夜をともにする。

引っ越しても遠距離恋愛でうまくいくんじゃないかと思った矢先、引っ越しは半分ウソで、実は頭に重い病気を抱えていることを告白する色葉。手術で助かっても記憶喪失となる可能性もある。
そして色葉が最後にお願いした約束は「あたしを忘れて」という意外なものだった。

12巻では色葉がいなくなって生ける屍となった筒井。
友人たちに励まされ、檄を飛ばされても、一向にやる気がだせないまま受験を迎える。
一方で色葉の手術は成功する。しかしその代価となるものは大きかった。

時がたち、7年後。
友人だった男の見る目がなかった石野ありさと、妹激愛オレ様肉食系男子の高梨みつやはできちゃった結婚をする。

そしてつっつんの第一の親友だった伊東は夢を実現してアニメーターとして活躍。
筒井の後輩のオタク美少女の綾戸は告白して失恋後、その伊東と交際したあと、別の男性と結婚してバツイチ。
そんな二人が再び出会ってもしかしたら、再びくっつくかもという展開もチラッとでてきます。

筒井と色葉が繋いだ縁。知らないうちに周囲の人を救い、縁を結び、幸せをもたらしていた。
それが伝わってくるシーンがあり、こみ上げるものがありました。

とうの本人は、大手商社勤めで仕事もできるエリートサラリーマンになっていた。
表面はすごい成長と成功を収めていた。だが、家に帰れば以前と変わらず、人との関わりを避けオタク生活を送っている。
職場での異性からの評判も高く、同僚の篠崎から告白をされる。

残念なことに断ってしまうわけだが・・・

筒井と色葉はというと、結論からいうとしっかりハッピーエンドになります。
偶然の出会い。

たとえ色葉に記憶ながくても、生きてきた人生「25年間でたった一人、ずっと大好きだった人だよ」と相手に記憶がない状況で一方的な告白。
普通に考えれば重い告白なわけですが、そこは少女漫画王道のご都合主義もあり、ヒロインの涙、そして思い出すきっかけとなります。

そして筒井と色葉の時がまた動き出しはじめました。

無事にハッピーエンドで終わった学園ラブコメ「3D彼女 リアルガール」。
最初「3D彼女」というタイトルを見た時は画面の向こうから二次元の萌えキャラの女の子が画面の外に出てきて、主人公とイチャイチャするだけのラノベのようなものだと思っていました。
しかしアニメを見て、クソ真面目なラブストーリー展開に引き込まれていきました。
現実ではありえんと思うような展開に冷めた目で見てしまえばそれまでですが、純粋な目で読んでいけばきっとトキメキを感じるような物語の虜になるでしょう。

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