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【ゴブリンスレイヤー】 1巻 レビュー:弱者を弄ぶゴブリンを撃退する物語

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蝸牛くも 氏原作小説の『ゴブリンスレイヤー』の漫画版です。
作画:黒瀬浩介 氏、キャラクター原案:神奈月 昇 氏によりラノベの本作をコミカライズしたコミックの第1巻。
TVアニメのゴブスレ第1話をみて、衝動的に買ってしまったのでレビューします。

ゴブリンスレイヤー あらすじ

「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。
彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく。そんな彼に振り回される女神官、感謝する受付嬢、彼を待つ幼馴染の牛飼娘。
そんな中、彼の噂を聞き、森人(エルフ)の少女が依頼に現れた。

ゴブリンスレイヤーはゴブリン退治に取り憑かれた男と、彼を取り巻く少女たちの活躍を描くダークファンタジー作品。

ゴブリンスレイヤー レビュー

物語は15歳の少女が冒険者になったところからはじまる。
女神官は15歳の成人となり、神殿から出て冒険者の役に立ちたいと思い、冒険者ギルドに登録する。

冒険者ギルドに登録して早々、三人組のパーティーに同行してほしいと頼まれる。
不安要素は全員が白磁等級という一番低いレベルのメンバーだけで構成されているところ。
受付嬢は他の経験のある冒険者が来るまで待つよう進言するが、パーティーのリーダーの男性は聞く耳をもたず、ゴブリン退治に出かけてしまう。

冒険者等級は10段階にわかれている。女神官や最初のパーティーのメンバーは全員第十位の「白磁」。最下級。
主人公のゴブリンスレイヤーは一般の冒険者が上がれる最上級の第三位「銀」となっている。

この物語の敵である「ゴブリン」。
単体では弱い怪物だが、集団となって襲ってくるからタチが悪い。
ひとえにゴブリンといっても、レベルがあり、集団のリーダー的存在の上位種といわれるゴブリンは卑劣な戦略で人間を襲う知能犯。
また、パワー系のゴブリンもいたりと、普通のゲームなら雑魚モンスターの代名詞的存在であるが、本作ではやっかいなモンスターとして君臨している。

1巻で犠牲となったパーティーの中でも、この女武闘家の子がカワイイ。

幼い頃から武闘に勤しんできて実力派の女武闘家。
賢者の学院を優秀な成績で卒業した女魔術師。
腕に覚えのある男剣士。
しかし、パーティーはゴブリンを討伐するどころか、ほとんど為す術なくゴブリンの手に落ちる。
男剣士は惨殺され、女魔術師は毒の剣で一突きされて倒れた上にゴブリンに凌○され最終的に二人は死亡する。
女武闘家は大型ゴブリンによって一撃で倒され、ゴブリンたちに輪○されてしまう。

眼の前で繰り広げられる悪夢のような光景に絶望となった女神官はあまりの恐怖に失禁してしまう。

女神官がゴブリンの手にかかりそうになったとき、ヒーローのゴブリンスレイヤーが助けに入ります。

ゴブリンスレイヤーは一人でゴブリンを全滅させました。
危機を救われた女神官はこの後、この鎧男と共に旅を続けることになります。
ここから本当の旅がはじまります。

このゴブリンスレイヤーは兜をとることがほとんどなく、途中で取ることがあっても、正面を読者には見せてくれません。
顔を見た他の冒険者からは、なかなかの好青年にみえる容姿だということです。
この青年も実は幼いときに、目の前でゴブリンに自分の住処を襲われた経験をもつ。
友達や家族を殺され、私財は略奪され、挙句の果てに姉が襲われなぶりものにされ玩具にされ殺されるというつらい過去をもつ。
隠れて何もできずにいた自分が許せず、ゴブリン退治に一生を捧げることとなった経緯があるようだ。


ちなみに一部で話題となっている、ゴブリンに囚われた全裸の女性を木板にはりつけて、冒険者からの攻撃をさせないためにつくられた「肉の盾」はコミック3巻で描かれています。
ゴブリンスレイヤーのコミック1巻はかなりエグいシーンがでてくるので、ライトファンタジーを好むのならオススメできません。
逆にダークファンタジーが好きな方には間違いなくオススメできる作品かと思います。

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