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【からかい上手の(元)高木さん】4巻レビュー:原作の中学時代を夫婦の視点で振り返る

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原作「山本崇一朗」の『からかい上手の高木さん』スピンオフ作品、稲葉光史による『からかい上手の(元)高木さん 4巻』のレビューです。

中学時代を振り返るファンサービス旺盛な4巻

『からかい上手の(元)高木さん 4巻』では中学時代の西片と高木さんを振り返るような、ファンの私は思わずニヤついてしまうような、ファンサービス旺盛な巻になっています。
例えばちーちゃんからけん玉勝負を挑まれたところ、一発で成功してしまうちーちゃん。

お母さんである(元)高木さんも一回で成功していたことをダブらせてみてしまうお父さん西片。

幼い子ども相手なのに、ついつい中学時代の高木さんと勝負しているかのように、力が入ってしまいます。

他にも、ちーちゃんとお母さんのかくれんぼでは、中学の頃、お父さんが日直の日、隠れてた高木さんにびっくりしてイスから落ちた話。

教師になった西片がお弁当を持ってくるのを忘れて、それを(元)高木さんが学校へ持ってくる話。
生徒の前ではさすがにマズイと思って指定した場所が校舎裏。
「2人で中学校にいると、中学生に戻った気分になるね」というセリフのコマで、セーラー服の高木さんと大人になって西片の妻になった二人が隣同士で描かれているところは、少し背徳感があってなんかイイ!?
スピンオフといえど今の『からかい上手の高木さん』の現状の心境を表現しているのかなとかいうのが多くあって、原作と一緒に照らし合わせながら読むとより一層『からかい上手の高木さん』が楽しめます。

自転車に二人乗りするシーンでは「中学の時、夏休みなのに二人乗りに付き合ってくれてありがとね」と、あのシーンではそう思っていたのか、なんて読者が想像しているような想いを具現化してくれているようで、嬉しいスピンオフ作品の『からかい上手の(元)高木さん』4巻でした。
5巻も3月12日発売予定と、2ヶ月連続で読めるのはなお嬉しい。

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