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【私たちはどうかしている】9巻 レビュー:愛と憎悪が入り混じり、理性をなくすほど深い愛、思惑が入り交じるドロドロした物語

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安藤なつみの少女漫画『私たちはどうかしている 9巻』の少しネタバレありのレビューです。

私たちはどうかしている あらすじ

ヒロインの「花岡 七桜(なお)」は菓子の老舗「光月庵」で罪人にされ、亡くなった母の真実を突き止めるために、御曹司の「高月 椿」と結婚する。
お互いに騙し利用していた二人もいつしか愛し合う。しかし、出生の秘密を知ることで別れを決意。
そんなある日、光月庵が家事にみまわれ、七桜は倒れ流産、椿も意識不明の重体となり、離れ離れになる。

七桜は新境地での再スタートも椿の母が執拗に妨害工作をしかける

火事から半年後、七桜は小さな和菓子屋で住み込み働いていた。

小さい頃から思い描いていた、小さいけれどお菓子をお客さんに食べてもらって笑顔をもらう、そんなささやかな幸せに満足の生活を送っていた。

しかし、そんなささやかな幸せさえも、椿の母は許さなかった。
七桜の母の時と同じように、火事の罪をきせようと警察に密告する。

刑事がくることで店にいられなくなった七桜。
そして、死してなおも母を汚しつづけられてしまう。

忘れたいのにどこまでも追いかけてくる、現実から逃げようと吹雪の中、森の中でさまよう。
もう駄目だとおもいかけたところで、多喜川がみつけだしてくれる。
そして「きみがいなくなったらお母さんは二度死ぬことになる」という言葉にママの夢を叶える決意をし、店を二人でつくることを決意する。

七桜と椿の再開は再び光月庵と戦いの地へと誘う

七桜は店を持ち、椿と再開することで、光月庵との戦いが再び繰り広げられる。
しかし、出会った椿は火事の影響で失明しかけるほどの重症。

光月庵は椿の母が相変わらず、勝ち取るためなら裏工作でもなんでもしていた。

票の買収もいつものこと。
椿はそれに異を唱えるが、母に打ち勝つことはできずにいる。
そんな椿は気になる店の敵情視察に七桜の店「花がすみ」へ行く。

他人行儀の七桜、今までの愛は嘘だった。
追い打ちをかけるように、多喜川が七桜を抱き寄せ、仕事としても一人の女性としても大事なパートナーだと宣言。

失意に満ちる椿。
愛憎が交差し、どろどろの展開が加速していきます。

愛する人を手に入れるためには悪人にもなれる

椿の母も七桜の店が躍進していくのを指をくわえてみてるだけのわけがありません。
和菓子に大切な小豆業者に手回しをする等、勝つために、相手を潰す手段を選びません。

それに負けない七桜に焦りはじめる。

そんな矢先に、椿の元婚約者の栞が椿を諦めきれず、光月庵の従業員で過去に七桜に救われた城島から椿が素をみせるのは七桜だけというセリフに、闇の世界に踏み入れてしまう。

栞は椿の母に妊娠していると告白。椿の子供だという。
これが本当なのか?嘘なのか?
良い人では勝てないということがわかり、壊れていく理性。

一方、温泉でバッタリ合ってお互いに意識しあう七桜と椿。
愛と憎悪が入り交じる物語。いや~ゾクゾクしてきます。
ドラマ化しても面白いんじゃないかな?と思うくらい、物語に魅せられていく昼ドラのようなドロドロした愛憎劇から目が離せません。オススメです!
でも、純愛好きな人にはオススメできませんけどね。

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