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【この恋はフィクションではありません!】レビュー:平凡な女子大生とイケメン作家が互いに惹かれ合っていくラブストーリー

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「にかわ柚生」氏による少女漫画でめちゃコミックで連載中の『この恋はフィクションではありません!』を読んでみたのでレビューです。
本作は2019年5月現在、電子書籍による単話ごとの配信のみとなっています。

平凡な女子大生がイケメン作家と徐々に惹かれ合う少女漫画王道恋愛もの

主人公ヒロインの「三春美緒」は物語が好きな平凡な女子大生。ドラマチックなことに憧れるも何事もおきないごく普通の日常をただ送っていた。
そんな美緒が選んだアルバイト先は書店。

本が好きで時給は少ないけれどお金も貯まる、それだけが楽しみだった。
そんなある日、人気イケメン作家の「新野ハルカ(本名:新野 永)」と出会う。
新野は一般文芸でありながら官能小説ばりのエロティックな表現が特徴的で、コアなファンも多く、メディアにも多く取り上げられることもあり女性ファンが多い。
たまたま店頭で行われる新刊お渡し会の打ち合わせに来店してきたところ、女性ファンに囲まれているところを美緒がうまく事務所に誘導する。
しかし、その席で美緒が不注意から新野の服にお茶をこぼしてしまう。

慌てふためく美緒に、今までの表情が豹変し「詫びをしてもらおうじゃないか」と迫る。

この後用事がある新野は汚れた服を買い直す。さらに勧められるがままにジャケットやら腕時計やら高級な品物を続々とお買い上げ。お店のエプロン姿で違う世界に立ち尽くす美緒に、高級なドレスに着替えてこの後も付き合ってくれと言われ、言われるがままに行動することになった。

つきあわされたのは展覧会の一般公開前のパーティー。
きらびやかな世界に我が身を置く日が来るとは思いもしなかった美緒。会場でたまたま見入っていた抽象画を即決で新野は買い与えてくれた。
送ってくれたタクシーの中で、最後にクリーニングに出すから服を貸してもらいパンツの代金も請求したもらおうとすると、自分が出すからいいと言われる。
なんて良いイケメン。
と思ったのもつかの間、美緒に買い与えたドレス類と絵画の請求書およそ100万円を渡される。

バイトの身で払えないのを知ってか、払い終えるまで君には俺のために働いてもらうことにしたと、一方的に新野の元で借金返済のために働かされることになった。

しかし二人は接していくうちにお互いに惹かれ合いはじめる。

美緒の優しさに触れ変わりはじめる心

新野は美緒のことを若い女性のサンプルとして利用することだけを考えていた。

しかし、一緒にいる時間、考えていることが顔に出やすくおもしろいこと、そして何よりもさりげない優しさに触れていくことで美緒に対する気持ちが変わっていった。

閉じた心を解放したとき、二人の関係はより深く近づいていくのだろう。
少女漫画王道の展開ではあるが、第6話の時点では胸くそ悪いような展開もなく、純粋な二人の関係に焦点を絞って楽しめるラブストーリー。
単行本化が楽しみな作品でした。

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