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【五等分の花嫁】第10巻 レビュー:思いと策略が交錯する修学旅行編

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週刊少年マガジンに連載中の春場ねぎ『五等分の花嫁』第10巻のレビューです。
『五等分の花嫁』第10巻には78話から86話まで収録されています。

五人がそれぞれの思惑をもって修学旅行へ

『五等分の花嫁』第10巻は主に修学旅行編がメインの巻。
五つ子たちそれぞれの想いや策略をもって望みますが、それがいくつもの波乱を巻き起こします。
今までの五等分の花嫁の中で一番展開がめまぐるしく変わる巻じゃないかな?と思うくらい、恋心、対立、戦略が入り混じって濃密な巻だと思います。
三玖は料理が下手ながら、パン屋でバイトをはじめて風太郎に美味しいパンを食べてもらいたく必死にがんばります。

健気に裏で頑張る三玖。
一方で一花はフータローを自分のモノにしようと、暴走を始めます。

当然、風太郎大好き一直線女の二乃はど直球で攻めてきます。
風太郎の目の前で好きな人と修学旅行を回ると宣言。

この二人が修学旅行中、終始搔き乱す感じです。
とくに一花は三玖に変装し、自分に少しでも好意を向かせようとする。
本人の三玖にバレても続けるが、風太郎にはすべてお見通し。

想いの強さからやってしまった過ち。風太郎の信頼を一気に失ってしまう。
二乃はというと攻める一方で、何気に気づかいも思った以上にしている。
三玖が消極的になれば、奮起させようとわざと意地悪を言う。

控えめだけど一筋に想いを寄せる三玖

10巻では三玖を応援したくなるほど、風太郎一筋、健気に想いを寄せ続けます。
四葉に応援されても、積極的にいまいちなれない。

一花の妨害工作を知っても、どうしてと聞くだけで、変装していることを怒らない。
五つ子たちと風太郎の取り合いをすることに「公平に戦うことがこんなに怖いなんて思わなかった」と涙を流すシーンは、もうこの子を選んであげてと言いたくなるほど。

他の四人の計らいによって二人きりで修学旅行を回れることになったのは救い。
トラブルで池に落ちて着替える際に、下着の差し入れが誰からともなくあったのはいいけどTバックだった。しかたなく履いたはいいものの、スカートを必死におさえて照れる姿もイイです。

一筋に頑張る三玖の姿を風太郎はしっかりと見ていた。「頑張ったな」の一言に感涙する姿、これはぜひテレビアニメ2期でやってほしい。きっともらい泣きしてしまいそうな場面。

そして、いくつもの試練を乗り越え、風太郎へしっかりと「好き」を伝えることができた。

ごまかす発言があったが、しっかりと風太郎に届いていて本当に良かった。

11巻で波乱を起こす四葉

四葉は背中を押す裏方に終始回ります。
10巻では楽しい四葉がたくさん描かれています。
五月が下着売り場で採寸しているのに対し、「五つ子なんだから他の奴と同じサイズでいいだろ」と風太郎言い放つと「五つ子ハラスメント」という新語で警告。

でも採寸が不自然と思い直すやいなや「もしや五月、一人だけ抜け駆けしたんじゃ」なんて真顔で言うあたり、11巻での過去編の四葉からは想像できないようなギャグ要員となっています。
風呂上がりにタオル一枚の素っ裸で風太郎の前に出てきてしまう間抜けぶり。

顔だけだして「もういねいよね」と確認する四葉が可愛い。

それでも「落第した私に皆が付いてきてくれた」そのことに対して、今も罪の意識をもち、罪滅ぼしのために裏方で頑張っている。

うまくいくかいかないかは別としてですが、そんな四葉がまさかのダークホース的存在になろうとは、この時は思いもよりませんでした。

連載中のマガジンではダークホース的存在となった四葉、そして連載の最初に出てきて本命と思われつつもどうにも本心をみせない五月。
10巻まで花嫁レースから脱落していたと思われたこの二人が追い上げをみせてきそうで、まだまだ目が話せない『五等分の花嫁』です。
これは売上急上昇なのも納得いくラブコメです。

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