週刊少年マガジン 2019年46号の宮島礼吏『彼女、お借りします』満足度112話「彼と彼女」のレビューです。
千鶴の和也への想いは確実に深まっている
和也は水原千鶴との仲がレンタル彼女から一歩前進した映画制作仲間となり、二人の時間が増えると思った矢先にるかちゃんが映画製作に参戦して、また振り出しにもどると思っていました。
しかし112話では千鶴が映画制作をおばあちゃんに許可をとりがてら報告に行くと、そこで和也との関係に言及する。
「人は誰しも補い合っって行きているの。完全無欠の人間なんていない。だから足りない何かを傍にいる人に埋めてもらうの」そうおばあちゃんは言い放つと、千鶴にふさわしい人は和也以上にいないという言葉をもらう。
確実に恋心が生まれているように思えるが、まだ核心に迫れるほど千鶴は表面に出していない。
今言える最大の想い「あなたっていい人ね」。
言葉尻をとらえると都合のいい男というようにも捉えられなくもないが、ここまでのやり取りをみていると、それが好意であることは間違いない。
当面は映画制作がメインであり、色恋沙汰は二の次といった物語が展開されると思われるが、映画制作を通して間違いなく二人の距離は縮みはじめていると思う。
急がずゆっくりと進む展開に少しジレンマもあるが、ゆっくりと楽しむことにします。