みんな言っていますは一意見
「みんな言ってますよ」という発言を聞くことがあります。
そうか、多数意見なら仕方ないと、一瞬思ってしまいますが、その言葉にある「みんな」とはどれだけの人数なのでしょうか?
「みんな」って誰が言っていた?という具体的な人の名前をあげてもらえるよう突っ込んで聞いてみると、発言者の個人的な思い込みだったり、言っていた人がいたとしてもせいぜい二、三人程度。
部署内の話題で出てきた「みんな」であっても、半数以上が言っていたというようなことはまずありません。
確認することで発言者の思い込みを是正して、その発言の真意を引き出すことができます。
ただし、決して一意見だったとしても、その人を責めてはいけません。
そういう意見もあるだなという寛大な心をもって接しましょう。
それでも聞く耳をもっていくことも大事ですので、真っ向否定は人間関係を悪くしがちな点は考慮して対応しましょう。
みんなという重みを鵜呑みしない
発言者が上司等で反論できないとしても、「みんな」という言葉をストレートに受け止めることなく、一人の意見として受け止めるだけで、そのストレスは軽減できます。
話題の対象が100人であったとして、100人の意見として受け止めると、そのセリフが心に重くのしかかってきます。
それをこの人1人が勝手に言っていることだ。というように流すことで、100の負荷が1に低減されます。
そう思えば、言われた側に対して否定的な「みんなが言ってますよ」も、だいぶ軽くなりますよね?
事実ではない「みんな」は使わない
ここまで言われた立場で書いてきましたが、逆もしかりです。
根拠なくむやみに「みんな言っています」という言葉は出さないように、自分も注意が必要です。
ついつい反論する言葉に詰まり、勢いで言ってしまいがちですので、そこは一呼吸置いて、責任回避的発言の「みんな」ではなく「わたし」として、真実を訴えることで、あなたの発言力はより強まるかもしれません。