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微熱空間 第3巻 レビュー:事実婚の親の下、姉と弟の関係に男女の感情が芽生えたとき、微妙な距離のジレンマがもどかしい

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蒼樹うめ氏の描く、片親の再婚により、いきなり姉弟になったお年頃の二人がひとつ屋根の下で徐々に惹かれていく恋愛漫画『微熱空間』の3巻を購入しました。

微熱空間 あらすじ

母の再婚に伴い姉ができると聞いて、大人な女性を勝手に想像していた直耶。
父の再婚に伴い弟ができると聞いて、小さな男の子を勝手に想像していた亜麻音。
出会ってみればわずか3日差の同い年だったことに戸惑いつつも、姉弟として接しようとしていく二人だったが・・・

微熱空間 第3巻 見どころ


両親の再婚で血のつながらない姉弟になった二人。
生まれた日が三日違いの同じ高校2年生なのに姉・弟の関係は時に微妙になる。
その「三日間限定の1つだけ年の差」な互いの誕生日を迎えてひとつ屋根の下、加速するドキドキに眠れない二人。
身も心も焦がす第3巻。
1・2巻と同じくカラーイラストギャラリーも併収。

微熱空間 第3巻 レビュー


表紙をめくった1ページ目の亜麻音が料理をするイラスト。実はカバーをめくった裏表紙に料理の結果を表した別バージョンのイラストが描かれています。コミックを買った際は、ぜひカバーをめくってみてください。

微熱空間2巻で「ドアくぐると家族だから」という意味深な言葉とともに背後からそっと寄り添う亜麻音。
この言葉に直耶は眠れない夜を過ごす。
どんな顔をして亜麻音に合えばいいか悩んでいたのがバカバカしくなるほど、翌朝の亜麻音はハイテンションな甘えん坊な姉になっていました。
こんなカワイイおねだりをされたら、普通の男はよろこんであったかい紅茶入れてしまいますね。

買い物をする姉弟。どうみてもショッピングデートしている恋人同士にしかみえません。

亜麻音と直耶は実は恋人になっても、結婚しても全然OKな関係だった。
両親は再婚といっても事実婚であった。籍をいれていないので、本当の姉弟の関係ではなく、戸籍上は他人。
これは二人の将来に明るい材料に思える。でもだからこそ二人は割り切れず、異性として意識してしまうのかもしれない。

意味深な発言をしたことを無かったことにさせて欲しいという亜麻音。
お互いにいい姉弟になるためにそれが一番だという結論。
納得いかず問い詰めていく直耶に耳を塞いで聞こうとしない姿勢をみて、思わず名字で「亜麻音」と叫んでしまう。

近くにいるんだから触りたくもなってしまうという本音に「なおくんのバカ!!エッチ!!変態!!」と罵る。
人によってはご褒美?
この発言によって、より二人は意識してしまいギクシャクな関係になってしまう。

その夜に直くんの誕生日だから「頭だけなら触ってもいい」と、しかも言われたことがそんなに嫌じゃなかったというんだから、もう男からすれば良い方向に誤解してしまいそうな発言。

頬に手をあてキスする構え。そしてそれを容認するような恋する女性の顔をして見上げる亜麻音。
この後の二人のやりとりも、もだえ転がってしまうようなアオハルなラブモード。
もう完全に相思相愛。姉弟という肩書がなければ即カップル成立しそうなところまできています。
微熱空間   4巻は1年以上先になるので、待てない方は、2020年2月29日発売の『楽園 Le Paradis 第32号』をご覧ください。
私はもちろん待てないので楽園買います。

商品概要

コミック: 126ページ
出版社: 白泉社
ISBN-10: 4592711602
ISBN-13: 978-4592711605
発売日: 2019/12/26

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