如月群真による初の一般向け漫画『恋愛志向生徒会 1巻』のレビューです。
恋愛について何も知らない二人がいろいろな意味で歪んだ恋愛を繰り広げる学園漫画。
恋愛志向生徒会のあらすじ
厳格な校風を色濃く残す名門・私立白亜坂学園。真面目だけが取り柄の男子生徒・泉水誠は、生徒会長選挙に「男女交際禁止の校則を撤廃し、学園内の恋愛自由化を進める」という公約を掲げて出馬して当選してしまう。
さっそく教師陣と交渉を始めた泉水だが、自らが自由化のテストケースとして、同じ生徒会メンバーで美人の優等生・桜田風香と男女交際することになる。
誘惑いっぱいの学園改革ラブコメディーがはじまります。
恋愛志向生徒会 1巻 レビュー
生徒会会長選挙の立会演説会がことのはじまり。
生徒会長最有力候補の桜田風香。
才色兼備で生徒からの信頼も厚く、純粋に全校生徒のために会長になろうとしている。
一方で主人公の今泉 誠は生徒会長になって内申点を稼いで大学への推薦を勝ち取ろうという、自分の私利私欲の為だけに立候補する。
しかし劣勢は一目瞭然な状況。そこで考えた公約が「男女交際禁止の校則の撤廃」。
思春期の生徒の不満を解消する公約で無事生徒会長の席を獲得した誠。
一方落選した風香は生徒会副会長になり、脇を固めて学園のために頑張ろうとする。
男女交際禁止の公約が気に入らないのは教師だけではなかった。風紀委員の片品も、風紀を乱すきっかけをつくろうとしている誠を目の敵にする。
公約実現の壁となるのが教師陣。当然良く思っていないので、反対されてしまう。
先頭に立って反対する生徒指導の黒崎先生。
反対するくらいなので真面目な先生かと思えば、色仕掛けで校長をうまく操るなど、言っていることとやっていることが合っていない。
その黒崎先生から真面目で男性経験がなさそうな風香にだされた課題が「好きな人と一定期間二人が交際を続けても不純異性交遊に至らなかったと示す」ことです。
恋人のいない風香が選んだ相手は生徒会長。
そして最初のハードルとして恋人の証明を黒崎先生に見せるというもの。
恋愛経験数日の偽りカップルが出した答えは「恋人繋ぎ」という手をつなぐというもの。ドヤ顔で手をつないで披露するが、初々しすぎて恋愛初心者バレバレです。
当然見透かされ「不十分」とされる。そして、手つなぎ以上のスキンシップの提示を求められ、誠が出した答えがこちら。
キスだと思った風香と黒崎先生の斜め上を行く展開。
さらに調子にのっていく生徒会長、最高・・・いえ最低ですね。
後半になると新たな刺客が送り込まれていきます。
グラドルの春日奈緒。
黒崎先生より二人を別れさせてほしいと頼まれ、面白半分でのっかってきます。
ただし、ラッキースケベが多い誠のこと、奈緒も無事では済まされません。
事故によりキスもしてしまいます。
疑似恋愛について、春香のときと同じ行動で力説しますが、最低ですこの主人公。
副会長を目の敵にしていますが、自分の武器(巨乳)を理解していると勘違いし、挙句の果てにこんな変態妄想までしてしまう始末。
そしてバトルは斜め上を行く展開に発展。春香と奈緒が誠をどっちがドキドキさせられるかという対決をしはじめます。
周囲に吹き込まれ体操服姿で迫ります。無知って恐い。
奈緒の積極アピールでノーブラ体操着で乳首が浮きだってしまっています。
エスカレートしてあそこがアソコに当たって挿入寸前。周囲も慌てて止めに入るほど暴走してしまいます。
結果としては勝ったのですが、一体これで何を得たのでしょう。
会長は色々なところで妄想をします。
不良たちに口止めとして襲われる副会長のシーンなんかもあります。
春香の部屋で勉強会をしていて先に寝てしまった彼女をベッドに寝かせます。
キスで頭がいっぱいになった誠は寝込みを襲おうとしますが未遂に終わります。
恋愛志向生徒会はラッキースケベの展開やイラストに注目して買ってみましたが、物語も予想以上に楽しむことができました。