城平京氏の小説『虚構推理』の片瀬茶柴氏によるコミカライズ12巻が届いたのでレビュー紹介します。
虚構推理 12巻 あらすじ
怪異達の知恵の神になった少女と、怪異にさえ恐れられる男が、怪異に挑む「恋愛×伝奇×ミステリ」。
怪異の知恵の神になった少女「岩永琴子」が一目惚れした相手「桜川九郎」は、怪異にさえ恐れられる男だった。
2人に振りかかる奇想天外な事件と、その恋の行方は!?
過去編「死者の不確かな伝言」と新章「雪女のジレンマ」の2シリーズを収録。
虚構推理 12巻 レビュー
虚構推理 12巻では2つの物語が語られます。
過去編「死者の不確かな伝言」
ヒロイン岩永琴子の高校生時代のお話。
琴子と同じミステリー研に所属していた風間玲奈が主人公。
そして聞き手には主人公桜川九郎の従姉であり鋼人七瀬篇で敵対関係にあった桜川六花。
玲奈が琴子がかつて挑んだ奇妙なダイイングメッセージについて語る物語。
ちょっとした息抜き的な回。学生たちのもつ疑問に琴子が持論をもって解決に導く。
話しとは関係ありませんが、ミステリー研究会のこの女子生徒が可愛いです。
新章「雪女のジレンマ」
昔、友人に突き落とされて雪山で遭難しかけたところを助けられた室井昌幸。
十一年後に雪女と現実の世界で再開する。
再開を楽しむのもつかの間、離婚した元妻が何者かに殺害された。
妻が殺害に残したダイイングメッセージとカメラに元妻に似た女性と映っていたことで容疑をかけられた昌幸。
ビデオカメラの映像に映っていたのは妻ではなく雪女。
無実の罪の証人は唯一雪女。しかし雪女のことは他言無用。言えないことで容疑はより固められていく。
雪女は知恵の神のおひいさま琴子へ事件解決の依頼をする。
人と妖怪との恋物語。虚構推理 13巻に続きますが。雪女の昌幸を想う心が少し悲しい展開にもなりそうな感じで、これはお涙モノの良作になりそうな予感です。
商品情報
コミック: 192ページ
出版社: 講談社
ISBN-10: 4065186536
ISBN-13: 978-4065186534
発売日: 2020/3/17