安藤なつみ氏の『私たちはどうかしている』12巻が届いたのでレビュー紹介します。
私たちはどうかしている 12巻 あらすじ
除夜際での七桜と椿の勝負に決着がつき、ついに光月庵の後継者が決まった。だがその直後、大旦那は倒れて病院に運ばれてしまう。新旧の交代が行われ不安に感じる従業員ら。さらに新当主は金沢の文化をけん引する武六会にその実力を試されることになる。そんな中、一層強く七桜に惹かれる多喜川は徐々に自分の気持ちを抑えられなくなるが、かつての恋人・由香莉が現れて不穏なムードに。ある重大な真実を知った椿も動き出し事態は急変!?
私たちはどうかしている 12巻 レビュー
四百年続く老舗和菓子屋「光月庵」の大旦那は、高月椿と花岡七桜の店をかけた和菓子勝負により花岡七桜に譲ることを決めた。
一時は愛し合っていた椿と七桜は再びすれ違い、離れていく。
別れ際に光月庵を絶対に潰さないでほしいと七桜に告げ、光月庵から去る。
大女将は椿を当主にしようとあの手この手で七桜を潰そうとするも全て阻まれる。
死んだ母に罪を被せ、旦那さまを殺したことを認めさせようとするも、一向に認めようとしない。
光月庵を継ぐも、「武六会」という銘菓の看板にふさわしいかどうかを審査する会。結果を出せなければ、老舗であってもそこから外され、店は事実上終焉を迎える。
就任早々に大舞台に望むことになるも、単なる菓子づくりに専念させてくれるわけもなく、ここでも妨害工作にあってしまう。
執拗に七桜の邪魔をする大女将。七桜への直接的な妨害のみならず、七桜への関係者たちにも揺さぶりをかける。それは七桜をサポートしてきた多喜川にも精神的追い打ちをかけようとする。
光月庵の継続、椿と七桜の恋路、多喜川と椿の関係、多方面に妨害工作をはる大女将。
1巻からブレることのないサスペンスドラマ風のドロドロな人間関係と、読者に長い安堵感を与えない、矢継ぎ早にに、引き込まれていきます。
テレビドラマ化決定
『私たちはどうかしている』のテレビドラマ化が決定しました(公式サイトはこちら)。
日本テレビにて2020年7月より放送。水曜ドラマ枠にて、主演は浜辺美波と横浜流星の二人。
サスペンスドラマのようなドロドロな展開だっただけに、前からテレビドラマ向けとは思っていましたが、実際に放映されるとなり、今から楽しみで仕方ありません。
美しい2人による、美しい和菓子の世界のラブ・ミステリーに期待です。
商品情報
コミック: 168ページ
出版社: 講談社
ISBN-10: 4065190614
ISBN-13: 978-4065190616
発売日: 2020/4/13
- 私たちはどうかしている 13巻 レビュー:味方の裏切り!歪んだ愛が憎悪を増幅させる
- 私たちはどうかしている 12巻 レビュー:TVドラマ化決定!老若男女のドロドロな愛と憎悪が交差する!!
- 私たちはどうかしている 10巻 レビュー:全員が攻めに入って収集がつかない事態
- 私たちはどうかしている 9巻 レビュー:愛と憎悪が入り混じり、理性をなくすほど深い愛、思惑が入り交じるドロドロした物語
- 安藤なつみ『私たちはどうかしている 7巻』買ってきた
- 私たちはどうかしている 5巻 レビュー:男と女の憎悪と思惑がうずまくサスペンス漫画
- 私たちはどうかしている 1巻 レビュー:火曜サスペンスなみのドロドロな人間関係がイイ!