レディローズは平民になりたい 4巻 レビュー:完璧以上に演じたゲームの中のヒロインが歪みを生じる

こおりあめ氏原作、ひだかなみ氏キャラクター原案のライトノベル『レディローズは平民になりたい』を木与瀬ゆら氏によってコミカライズされた第4巻を購入しましたので感想レビューです。

レディローズは平民になりたい 4巻 あらすじ

ノランの言葉から存在が明るみになった預言者“エル”。これまでの不可解な出来事を陰で操っていたであろうエルの正体を探るフィーだったが、ある日一通の手紙が届いたことで物語は大きく動き始める!

レディローズは平民になりたい 4巻 レビュー

完璧令嬢とまで呼ばれたヒロインのフェリシアは、前世でプレイしていた乙女ゲーム「救国のレディローズ」そのままの世界に転生し、貴族の身分でにいた。
王子の婚約者という立場と貴族の身分でいながらも、自らの戦略でそこから平民になった。
パン屋で理想の平民ライフを満喫するも、貴族たちは穏やかな日常を見逃してはくれない。

突然目の前に置かれたラブレター。
ある場所で待っていますというもの。
主人公のレディローズの反応は「え、行かないよ?」と冷静。
この表情とセリフがこの巻で最も好きなシーンです。

とはいっても放置しては物語にはならず、リリアナが何者かに拐われてしまい、結局罠とわかりつつも指定の場所に行く羽目となった。

来てはみたものの、武器を持たず丸腰、体術の心得もなく、走り続けて体力は限界。
唯一あるものがパンだけという無防備ぶり。
「私にはパンがある」と強気で発言するのだからなんとポジティブなヒロインなのだろう。
そこがこの物語の特徴であり楽しめるノリであるのは間違いない。

誰が敵で誰が味方かのネタバレは避けますが、現代から転生し、この世界の全てを熟知しているレディローズ。

ゲームのルートとその結末を知り尽くしていからこそ、ゲームの中のヒロインを完璧に演じすぎた。
それがこの世界の歪みを生じさせていた。

レディローズの魅力にひかれて読み始めた『レディローズは平民になりたい』のコミカライズ版。
数ある異世界転生ものの中でも、テンポよく進みキャラも魅力的なことから、指折りに入る秀作です。

商品概要

  • コミック: 164ページ
  • 出版社: KADOKAWA
  • ISBN-10: 4040648390
  • ISBN-13: 978-4040648392
  • 発売日: 2020/8/5
  • 梱包サイズ: 18.3 x 13 x 1.7 cm