萩原あさ美氏の漫画『娘の友達』の第50話についてネタバレありの感想記事です。
- 作品名:娘の友達
- 作者:萩原あさ美
- 紹介話数:第50話「聴取」
- 掲載誌:コミックデイズ
- 公開日:2020年8月27日
娘の友達の2020年8月27日にコミックDAYSに掲載された第50話の最新話ネタバレ感想レビューをお届けします。
娘の友達前回49話振り返り
娘の友達の前回49話では、会社をさぼった晃介と古都が昼下がりの公園でこれからについて口論しているところに、古都の母が待ち伏せていたかのように現れる。
母はすぐさま警察へ通報。娘が暴漢に襲われているように取り乱して、公園にいた人々を味方につける。
今まで晃介に強引に付きまとっていたのに掌返しで母方についた古都。
この漫画では想定内ではあるが、古都の裏切りにより人生詰む寸前にまで陥れられた晃介であった。
娘の友達50話ネタバレ感想
49話で古都の母に警察へ通報され容疑者となった晃介。
警察署へ連行され事情聴取を受ける羽目に。
母はたまたま公園を通りかかったら、娘が晃介に無理やり襲われていると刑事へ話す。
最大限の被害者ヅラして、取り乱す演技をして晃介の罪を最大限のものにしようと企む。
一方晃介は放心状態。警察の取り調べに淡々と真実について受け答えする。
キスしていたことについて同意のであると伝える。
しかし、古都との関係性について尋ねられると答えに詰まる。
古都からも「晃介さんは私の何なんですか?恋人ですか?父親?」と尋ねられてどうでもいいと言い放った。
「娘の友達」そう、ただのその関係。
作品名である「娘の友達」というキーワードが、事情聴取を受ける晃介の口からでることで重みを増す。
勝手な考察ですが、晃介の「娘の友達」という答えが正しいのだと思う。
二人の関係性は「恋人」でもないし「父親」でもない。”ただの”娘の友達であり、友達の父親でしかない。
古都からキスを迫ったのも、そこに好きという感情は皆無だったのだろう。
一方で古都は婦警さんに保護されていた。
もちろん古都にもやんわりとした状況確認をしようとするが、無表情で無言を突き通す。
最初に口を開いたのは「どうしてそんなに私に親切にしてくれるんですか?」
「当たり前」「普通のこと」について婦警さんに逆質問をする。
そんな中で「友達のお父さんが私を助けたいっていうのは当たり前ですか?」という質問。
晃介にも普通と異常の境界線について問いただしていた古都。
婦警さんから「普通じゃない」という回答を得ることで、不気味に笑う古都。
古都と母の関係が普通じゃないという晃介。
古都と晃介の関係が普通じゃないという晃介の娘。
母と父の夫婦喧嘩が日常の関係。
古都を異常なまでに束縛する母。
古都の周りは普通じゃないことが当たり前のように常態化していた。
そんな環境の中で精神を病んでしまっているのか。
古都と晃介の関係は普通じゃないことになにかの核心をえたのだろうか。
普通なら不快に思い怒ることなのに、笑みを浮かべるサイコパスJK。
「娘の友達」というキーワードの重みがでてきて、物語の核心にせまってきている感に、続きが気になります。
51話はコミックデイズで9月3日公開予定です。
コミック単行本は5巻まで発売中です。
そして待望の最新刊6巻は2020年11月11日発売です。