萩原あさ美氏の漫画『娘の友達』の第51話「重たいミスト」についてネタバレありの感想記事です。
- 作品名:娘の友達
- 作者:萩原あさ美
- 紹介話数:第51話「重たいミスト」
- 掲載誌:コミックデイズ
- 公開日:2020年9月3日
娘の友達の2020年9月3日にコミックDAYSに掲載された第51話の最新話ネタバレ感想レビューをお届けします。
娘の友達前回50話振り返り
娘の友達の前回50話では、古都の母の通報により晃介は警察で事情聴取を受ける。合意のもとキスをしたと無実を訴えるが、その行く末は不透明。
一方、あれだけ晃介に付きまとっていた古都はいともあっさり母方に行ってしまった。
普通と普通じゃないの境界線にこだわる古都。「友達のお父さんが私を助けたいって言うのは普通のことですか?」という問いに、立ち会っていた婦警さんは「普通じゃない」と答える。その言葉に笑みを浮かべる。
古都は何を思う・・・
娘の友達51話ネタバレ感想
50話で警察の事情聴取を受けた古都と母。
タクシーで無言の帰宅をする。
家に帰るなり母に謝ろうとする古都。しかし「ごめ」と言いかけたところで言葉を飲み込む。
晃介が言ってくれた言葉
「なにも変わらない」「一緒にお母さんと話をしよう」「ちゃんといろんなことと向き合おうよ、僕も君も」
謝罪を期待したのか、言葉の続きを促す母に対して、古都は謝ることはせず、「なんでもありません」とその場をやりすごす。
何かを感じ取る母。死んだ魚の眼をしたその瞳に映るのは失望か、喪失感か、それ以上追求することなくシャワーを浴びなさいと促す。
促されるままシャワーを浴びる古都。
シャワーシーンのサービスカット。素晴らしいスタイルしてます。肝心なところはTVアニメのように湯気が邪魔してくれます。残念です。
脱線しましたが、シャワーを浴びながら唇に指をあてる古都。強引な晃介のキスに何か感じるところがあるように見える。
普通のラブコメなら惚れ直すような場面ですが、娘の友達にいたってはそんなラブロマンス展開があるわけありません。
その意図するところは現時点では読み取れません。
本当に先が読めん。
ここからきました、おまちかねサイコホラー展開。
浴室の扉越しに母が声をかけてきます。
「ごめんね」「あなたはお母さんの大切な宝物なの」
そして服を着たままの母が扉を開けて入ってきます。
シャワーで濡れてしまうのもおかまいなしにシャワーを浴びている古都を抱きしめます。
驚きのあまり瞳孔が開く古都。
「あなたにはいなくなってほしくないのよ」
そんな母に対して、すぐに無表情に戻り無言のままその場をやりすごす。
ノートを買いにコンビニに行くと母に伝え家を出る古都。
しかし、コンビニの前を素通り。
その足は駅に向かう。
そこに待っていたのは晃介の娘。そして友達である「市川 美也」だった。
父が警察に事情聴取された事実を美也は知っているのだろうか?
そして、友達という関係の崩壊、晃介の家と仕事を失うような最悪のルート展開は回避できるのか?
古都という見た目はアイドルばりの美少女。そんな普通のJKが一つの家族を崩壊に導いていくのか?
「娘の友達」というタイトルの伏線回収が徐々に近づいてきている気がします。
52話「友達」、53話「卑怯者、走る」とサブタイトルが作者のツイッターで次回予告として明言されています。
気になるのは「卑怯者、走る」という見出し。
卑怯者とは晃介で警察や会社から逃亡するのではという推測をしてみましたが、そんなありきたりな展開になるとは思えません。それではどんな展開になるのだろうかと、今から更新が気になって仕方がありません。
次回52話はコミックデイズで9月10日公開予定です。
コミック単行本は5巻まで発売中です。
そして待望の最新刊6巻は2020年11月11日発売です。