萩原あさ美氏の漫画『娘の友達』の第52話「友達」についてネタバレありの感想記事です。
- 作品名:娘の友達
- 作者:萩原あさ美
- 紹介話数:第52話「友達」
- 掲載誌:コミックデイズ
- 公開日:2020年9月10日
娘の友達52話ネタバレ感想
晃介の娘で友達でもある「市川 美也」を駅に呼び出した古都。
父の晃介が古都母娘によって警察で事情聴取を受ける自体になっていることとは、恐らく知らないのであろう。
古都の「ごめん待った?」という問いに「ううん、今来たところ」と淡々と答える。
合って早々に「ごめんなさい」と謝る古都。
父と密かに合っていたことを謝罪。
やっぱり警察に捕まっていることを知らないんだ。知ってたらピンタの一発でもかましているでしょう。
まぁ、当然のごとく受け入れられるわけないはずで、なんのつもりか問い返す。
古都は反応せず。
本心を語ることをせず、謝罪するくらいなら、なぜ晃介が親身に母親とのこと一緒に話し合おうと心配してくれたのに、裏切ったのか?
この時点では、本当に卑怯な女性であると言いたくなる。
当の美也は当然困惑するわけで、今更感に怒りがふつふつと湧いてくる。
忘れかけたところで再び煮え返す、その性悪ぶりに最低ヒロインの称号を与えてもいいのではないかと思うぐらい不快感を感じる。
小学校の前に差し掛かったところで、美也が先導する形で敷地内に侵入する。
昔二人で仲良く遊んでいた頃を思い出す美也。
古都はただ無言で後ろをついて歩く。
「大嫌い」「あんなたのことなんて誰も理解できないよ」と思いを吐き出す。
普通にそうなるよなと、同情の余地なしの展開。
それでも市川父娘は良い人すぎ。
味方がいなくなったら連絡して、友達だもんと、裏切られてなお友達でい続けたいという思い。
美也は友達思いの良い子です。
泣きながらも、友達として最後の良心に訴えかけているようにも思える。
しかし古都はキョトンとした表情をすると、下向きかげんになり、表情ははっきりとわからないものの、嬉しいというよりも不快感を感じているようにさえ見える。
古都のここまでの行いを見ていると、歪んだ方向にしか古都の思考をとることができなくなっています。
次回53話「卑怯者、走る」とサブタイトル。
果たして古都に良心はあるのだろうか?
母の束縛から抜け出す勇気を見せてくれるのだろうか?
卑怯者とは誰のことを指すのだろうか?
古都が卑怯者であれば、良心に目覚めて、母の束縛から抜け出す勇気を見せ、晃介を助けに警察へ戻るといったどんでん返しのラブストーリー展開も視野に入ってくるかもしれない。・・・という願望もきっと裏切られる気がしてならないんだけど。
次回53話はコミックデイズで9月17日公開予定です。
コミック単行本は5巻まで発売中です。
そして待望の最新刊6巻は2020年11月11日発売です。