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トラップヒロイン 第30話・最終話(後編) レビュー:熱量MAX!男の娘とか関係なしに、単純に考えればよかったんだ

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十三木 考氏のウェブ漫画『トラップヒロイン』の第30話・最終話(後編)についてネタバレありの感想記事です。
作者体調不良等でのびのびになっていた本作もいよいよ最終回を迎えました。

トラップヒロイン あらすじ

主人公「千路田 耐志(ちろだ たいし)」は高校入学式の朝、見た目は美少女、実は自称・男の娘の「小日向 真(こひなた まこと)」と出会う。
セーラー服を着るその姿は見様見真似無く女子高生。すらっとか細い手足に女子のような声と仕草。
しかし自己紹介で性別は男だとカミングアウトして、クラスを騒然とさせる。
そんな男の娘と同室となり、ルームメイトとして学校はもとより、生活も一緒に送っていくうちにお互いに惹かれあう。

タイトル レビュー

学園祭の出し物として舞台「ロミオとジュリエット」がメインステージ。
ヒロインのジュリエット役に小日向。ロミオ役は千路田と神宮寺によるオーディションを行った結果、神宮寺が選ばれた。

ステージに立つ小日向は葛藤していた。
自分が可愛い服を着るのが好きだという単純な理由で始めた女装。
それが成長するにしたがい心とは裏腹に外見は嫌でも本来の性に背くことはできない。
自分を肯定するために周囲やチロダを利用してきた。
その結果、大切な友人を傷つけることとなった。

ジュリエットの目覚めのキーとなるロミオはそこにいなかった。
いたのは友人の千路田。

そして二人は本音を静かにぶつけ合う。

関係や想いが変わることへの恐怖。

しかし、女が好きだから、男同士じゃだめだから。
そんな外面的なことで悩む必要はなかった。

単純に「好き」という思いを素直に出せばよかっただけだったんだ。

もう1ページ1ページの熱量が半端ない濃さ。
今までのモヤモヤが全て吹き飛んだ感じです。
小日向が男か女かのはっきりとした表現はなかったと思います。
でも、どちらかということは読んでいるとはっきりと見えた気がします。
とにかく待っていて、そして最後まで読んでよかった。
最後のタイトル回収は鳥肌モノで泣きそうなくらいキレイで、そして感動しました。

二人のこの先を読みたい気もしますが、トラップヒロインはこの終わり方がベストなんだろうなと思います。
私の中ではNo.1の男の娘作品でした。

ちょい足しは舞台後のイラストが掲載されています。
ちょい足しまでが最終回です。
今回は絶対に見ましょう。
よりハッピーなエンディングを感じられるはずです。

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