山本崇一朗氏の漫画『からかい上手の高木さん』のゲッサン2022年7月号に掲載された最新話「名前」についてネタバレありの感想記事です。
劇場版アニメも公開され、テレビアニメ4期にも期待がかかる本作。
スピンオフ「からかい上手の(元)高木さん」は結婚して子供との成長を描いた作品ですが、最新話では本家の作者自身が、西片と高木さんが結婚して、同居生活を始める新婚初日を描いたものとなっています。
大人になった高木さんを見れるだけでもテンション上がるのに、新婚初日とかもうテンションMAXです。
からかい上手の高木さん あらすじ
照れたら負けの全力青春バトル!
いっつもオレをからかってくる隣の席の高木さん。
だけど見ていろ、今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!!
ヒロインの高木さんは、いつも隣の席の西片をからかい続ける。
その理由は「好き」だからというのが全編でみてとれる。
こちらの好きは「LOVE」だというのが読み続けていれば想像に難くない。
一方のからかわれる西方は、中学生の男子ならではの色恋沙汰には鈍感。
勝負優先。
女の子ととして意識はするものの、それはまだ「LIKE」から抜け出せていない。
徐々に「LOVE」に気づいていくも、高木さんほど明確にアプローチもしないし、良い雰囲気になっても違う解釈をしてしまう。
そんなじれったいアオハルな学園ラブコメ漫画。
からかい上手の高木さん レビュー
からかい上手の高木さんの最新話「名前」では、西片家の一室でスタート。
しかも大人になった西片を高木さんが見つめ合っている。
そこは新婚ホヤホヤの二人の新居。
婚姻届を出してきた直後のようだ。
テーマは下の名前を呼ぶ呼ばないといった内容で展開される。
結婚すれば同じ苗字の「西片」になるので、名前を呼ぶなら下の名前になるのは必然。
かたくなに「西片」と呼ぶ元高木さん。
新妻の元高木奥様の意図するところは?
ここで中学生生活のシーンに切り替わります。
この現在の学生時代と将来の夫婦生活の絡ませ方が絶妙にうまい。
罰ゲームとして苗字ではなく名前で読んでと迫る高木さん。
当然ヘタレな西片は恥ずかしくて呼べない。
なんだかんだ理由をつけて回避しようとする高木さんが出した譲歩案が今ではなくいつでもいいよというもの。
ここで未来と繋がりました。
新婚ホヤホヤにしてようやく下の名前で呼ぶってのも、現実的にはありえない気もしますが、高木さんワールドだから許されるもの。
そして話の終盤に口元だけで名前を呼ぶときのお互いの感情を表現するコマが絶妙。
見ているこちらが悶えじみて壁たたきまくってしまうくらい。
これはコミックス19巻に掲載されるのかな?
ぜひカラー掲載してもらいたいものです。
というかアニメ化ぜひ!
そして最後の元高木さんの幸せ全開の満面の笑顔が見ているこちらも幸せにしてくれます。
尊死寸前。
高木さんの下の名前は何?
この疑問はきっとわからないまま完結しそうな気がします。
それとも最終回あたりで下の名前判明するのかな?
気にはなるけど知らないまま、苗字だけのやりとりという方がからかい上手の高木さんワールド的には正解なのかもしれませんね。
電子版を買いましたが、紙でも購入して保存しようと思います。
商品概要
- ASIN : B0B2J271Q7
- 出版社 : 小学館
- 発売日 : 2022/6/10