渡辺 あゆ氏の少女漫画『嵐士くんの抱きマクラ』の第5巻についてネタバレありの感想記事です。
嵐士くんの抱きマクラ あらすじ
「踏み出してみたいって思ったよ 嵐士くんとだから」
“新婚ゴッコ”を通して、ますます強くなっていく嵐士くんとの絆…。
あたし、嵐士くんとなら――…
そのとき突然、長身メガネのスーツ男子が嵐士くんの部屋に現れて…!?
このイケメン、いったい何者なの~!?
一方…弟たちのお母さん代わりにならなければと思う宙は、今後の嵐士くんとの関係について思い悩んでいた。
そんな宙に嵐士くんがかけてくれた言葉とは…!?
嵐士くんの意外な一面を描いた番外編も収録!
添い寝からはじまる超☆接近ラブ第5巻!
嵐士くんの抱きマクラ レビュー
添い寝から始まった二人の関係。
軽いようにみえてその想いは真っすぐで重いくらいに真剣。
気がつけば付き合うをすっ飛ばして結婚にまで飛躍するし、何かとぶっ飛んでいるところもありますが、極めて真剣な恋人関係。
「愛してるって言ってくれて」その言葉を何の疑いもなく率直に受け止めている。
周りが心配するくらい。
二人の障害となるのはマネージャーだけではありません。
宙は亡くなった母の代わりとなって家族を支えています。
母がいなくて寂しいのは弟たちも同じ。
母がいない家庭環境をいじられたことで喧嘩した弟。
亡くなったことを我慢していた感情が一気に噴き出してしまいます。
あらためて家族を支えなければいけないという使命感から、二人の関係も危うくなります。
「婚約、解消したほうが、いいのかも」本心からではないけれど、自己犠牲をもってしても家族を守りたい思いが強い宙。
何があっても二人の想いは揺るがない。
そこは安心して読めるラブコメだと思います。
恋敵も登場。
宙にその気はなくても、こういう風なシチュエーションになると期待してしまうのが男心。
宙の思いが嵐士から離れることはないけれど、もう少し波乱はおきるのかもしれませんね。
主人公ヒロインが絶対に裏切らないという点では正統派学園恋愛ものとして安心して読めるのは相変わらず。
物語の起伏や刺激が少々物足りなさもありますが、嫌な思いをせず読める貴重な作品です。
商品概要
- 出版社 : 講談社
- 発売日 : 2022/6/13
- コミック : 160ページ
- ISBN-10 : 4065280257
- ISBN-13 : 978-4065280256