僕の心のヤバイやつ 第7巻 【特装版】レビュー:やってることはもう恋人

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桜井のりお氏の漫画『僕の心のヤバイやつ 第7巻 【特装版】』についてネタバレありの感想記事です。

僕の心のヤバイやつ 第7巻 あらすじ

学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を妄想してはほくそ笑む、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。
だが山田を観察する内に、京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに徐々に気づいていき…!?
陰キャ男子・京太郎の初めての恋、始まる。
陽キャ美少女×陰キャ少年のニヤニヤ系青春格差ラブコメディ!!。

互いの想いに気づきつつも、京太郎と山田の関係は変わらず…。すれ違いWデート、涙のホワイトデー、そして京太郎誕生日会……からのお泊まり…!?!?!?一方、山田の熱狂的ファンの登場で2人に予想外の危機が…!?

「嫌われたっていい」京太郎、決死の覚悟依で向かう先はー!?

特別限定小冊子つき特装版

特装版は、桜井のりお原案のオリジナルエピソードを人気小説家・望公太がノベライズ化して収録。
市川京太郎の、切なく暗黒な中学1年生時代が明らかに…!?!
そして意外な山田との接点!?!
桜井のりお描き下ろし漫画も収録。

小説は桜井のりお先生が原案の過去編となっています。

市川の陰キャ全開な妄想がキモさ炸裂しています。
一方で山田の学年一注目度の高い美少女っぷりも描かれていて、相反する世界にいるあいまみえないだろう世界。

とても今のラブっぷりは微塵もないどころか、想像がつかないスタート。

市川は山田と近づくことがなかったら、危険な人になっていたんじゃないかと思うくらい。

そう思うと山田に更生されてまっとうな人に成長したんだろうなという気がします。

挿絵の山田の美少女っぷりが素晴らしい。
コミック1巻の絵柄は正直そんなに可愛くない。
巻を追うごとに作者のレベルが上っているのもこの作品のみどころの一つだと個人的に思っています。

僕の心のヤバイやつ 第7巻 レビュー

男子バスケットボール部とのカラオケ会に参加している山田。心配で追ってきた市川。
付き合っているわけではないので、一歩間違うとストーカーである。
一人カラオケしている状態がすぐに山田にバレるのだけど、二人が会えばすぐにラブラブモードになってしまう。
これで付き合っていないのだから、ご都合主義のラブコメ漫画である。
からかい上手の高木さんと通じるところがあるけど、相思相愛の仲だけど確証を得るまで告白できず、相手の気持ちを探りつつミリ単位の進展を楽しむのがこの手の漫画の醍醐味であろう。

今回も「好きな人がいる」って言ったことに対する探りをストレートに伝える。
現実世界ならこの流れを使って告白の流れに行きそうなもんだが。
相手はモデルをやっている美少女で、かたや陰キャ男子。
もったいないな~というシチュエーションがこれでもかと続きます。

友人の神崎と原さん。こちらもお付き合い直前という雰囲気の二人。
その二人とWデート。
先にきた原さんが帽子をかぶったことに対して「かわいい」と言った市川。
それを山田と神崎に聞かれたもんだから、一瞬場の雰囲気が凍りつく。

すぐに誤解(何の誤解なんだか)はとけて、ダブルデートスタート。

ぽっちゃりめの原さん、体型をきにしつつもお腹の音を鳴らして恥ずかしがる姿がまたかわいい。

ここからも市川と山田の恥ずかしげもなくストレートな好きオーラむき出しな展開が続きます。

「山田は俺のだ」とか、一歩間違うとモノ扱いしないでとか言われて一気に恋が冷めそうな危険なセリフ。
これもラブに変えるのが本作の魅力。

「死ぬほど可愛い」とか、付き合っていても恥ずかしくてなかなか言えんだろう。

満員電車で守られる市川。立場逆です。

「杏奈さんが好きです」さて、これはどんなシチュエーションで言われたのでしょう?
ここまでの流れはぜひコミックを読んでください。
市川が男を見せています。珍しくカッコいいですよ。

市川の家で親公認の夜を迎える二人。

このアオハルな関係性や展開が青春ラブストーリーとして最高です。
でも恋人になるのはもう時間の問題ですね。

商品概要

  • 出版社 ‏ : ‎ 秋田書店
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/8/8
  • コミック ‏ : ‎ 178ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4253226701
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4253226707
  • 寸法 ‏ : ‎ 11.2 x 1.5 x 17.4 cm

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