修業でやってきた街でなんとか魔女の仕事をしてきた禰子の前に、もうひとりの魔女の影が……。
この現代で、魔女のあたしの役割っていったいなに――?
青春マジカルストーリー、感動と成長の完結巻!
現代魔女の就職事情のあらすじ
15歳になったら独り立ちする、という魔女の風習に従い、とある海沿いの町にやってきた魔女の少女・玉城禰子。
独り立ちなんて楽勝楽勝~と思っていた禰子だが現実は甘くない。
今の世の中、魔女は過去の存在として忘れられ、魔法を必要とする人もいなくなってしまったのだ。こんな現代世界で、禰子が生きてく道はあるの?
現代魔女の就職事情 最終回レビュー
原作:はま、漫画:相沢沙呼の合作によるコミックス『現代魔女の就職事情』5巻を買ってきました。
現代魔女の就職事情は今回で最終回となります。
15歳になったら魔女の修行で知らない街で一人修行しないといけないという、魔女の宅急便でおなじみのシチュエーションでありながら、現代の女子中学生におきかえて、おもしろおかしく描かれています。
裏表紙に「感動と成長の完結巻」と書かれているように、修行の集大成として親友との絆、そして成長が垣間見れる物語となっています。
初っ端から、全日本魔女労働協会の人がやってくるという波乱がおきる幕開け。
かと思いきや協会の人がドジっ子で思ったのとはちがいほっくりする展開。
深刻な状況にはならない展開かと思いきや、同じ街にいる魔女「黒崎夢結子」と出会い物語はシリアス展開へ突入。
みんなの願いを魔法でかなえることが正しいのか?
夢や願いが砕ける音をきかせるという。
それを聞いた上でどうする主人公。
黒崎夢結子の持つ力、なぜクラスメイトたちに魔法をかけるのか?
それは小さい頃の出来事が影響していた。
良い夢をみさせることだけが正しいことではない。
かなわない願いもある。
その苦しみが人をさらに前に進ませることができる。
成功も失敗もすべての経験が人を成長させる魔法なんだ。
本当の魔法使いは夢を叶えようとする人たちの背中を押してあげることなんだと気が付く。
そして、禰子の修行が終わる日がやってきた。
それを知った友人たちからお別れを惜しむ声が。
いつの間にか禰子の心の絆という魔法に魅せられた親友たちであふれかえっていた。
高校生になった禰子。
なりたい自分、叶えたい夢を、みんなと一緒に探し続けていく。
大雑把に紹介していきましたが、最後どのようになるのかも含め、一巻から通して読んで、どうやってみんなの心に魔法をかけていったかを楽しんでみてください。
「魔法使いは夢を叶えようとする人たちの背中を押してあげること」
そんな魔法を使える人になりたいと思える、ちょっと心があたたかくなる漫画でした。