鳥生ちのり『こいとうたたね』第3巻が発売されたので買ったのでレビューです。
明日につながる睡眠法ととても丁寧に描かれたイラストに癒やされるラブコメも今回が最終話が収録された最終巻となります。
こいとうたたね あらすじ
眠ることが大好きで快眠研究が趣味の高校教師のヒロイン「ハナ(安城羽奈)と、彼女にひそかに想いを寄せるその生徒のきいくん(相模貴一)」。
先生と生徒の関係でもある二人は、周りには内緒でルームシェア生活を送っていた。
快眠法も健在
『こいとうたたね』といえば快眠マニアのハナが紹介する眠りに関するウンチク。
今回もいたるところで紹介されています。
快眠グッズにお小遣いの多くをつぎ込むハナ。
お風呂でできる快眠法もレクチャー。
女性教師と男子生徒の関係から大人の関係へ
最終巻ということで、お互いに意識している場面が序盤から多数でてきます。
二人の写真を撮りたがるハナ。無意識で「今日だけじゃなくて、これからもいっぱい残していこうね」って、将来を約束した恋人同士の会話だし。
テレビに出ている人はみんな綺麗と言うハナに、ハナの方がよっぽど綺麗と心で思いつつ、ハナを見つめているうちに急接近するきいくん。
成長するのは身体の大きさだけじゃない。心も、そして大人になってすぐに追いつく。
先生と生徒の関係という障害を取り払う。そうした決意が現れている気がしました。
クラスメイトの藍川さんはきいくんに片思い中。
しかし、きいくんが目で追っている先にハナがいることに気がつく。
きいくんが落とした生徒手帳をきいくんの家に届けにきた藍川。
のはずが出てきたのはハナ先生。
あっけなく二人の同居が見つかります。
ハナ先生が辞めることになるから絶対他言しないと約束する藍川。良い子すぎます。
そして、先生のこと好きでしょと聞かれ、素直に子供のころからずっと好きだったことを打ち明けます。
しかしここで思いもよらぬ展開が。
ハナに二人の会話を聞かれてしまいます。
事実上の告白をしてしまったきいくんはその場から逃走します。
きいくんを追いかけてきたハナは、きいくんの気持ちに素直に嬉しかったことを伝えます。
そして二人は寄り添うように眠りにつきます。
気持ちを打ち明けて、幸せそうな雰囲気。
これこそ一番の快眠法です。
そしてきいくんは卒業。
大人になった二人はこれからも幸せに暮らしていく。
快眠法とラブストーリーを一粒で二度美味しいラブコメマンガ。
ドロドロするシーンは一切なく、ハッピーエンドを迎えました。
電撃大王の連載にはなかった、面倒向かって告白するシーンがコミックには追加で描かれています。
ここでもハナのリアクションがとてもかわいく描かれています。
快眠方法と物語とイラストで癒やされ、今夜はよく眠れそうです。
2年間、鳥生ちのり先生お疲れ様でした。次回作にも期待大です。