ベビーシッター見習いの詩春と双子の茜ちゃんと葵くんとの日常と成長を描いたこうち楓「LOVE SO LIFE」の続編『LIFE SO HAPPY』のコミック第3巻を買ったのでレビューします。
LIFE SO HAPPY 3巻は待望の詩春と松永のラブストーリーを中心としたコミックになっています。
二人が結婚を決めるまでの経緯が描かれた、LIFE SO HAPPY 3巻は「LOVE SO LIFE」からずっと読んできた読者には待望かつ、感慨深いものになっていると思いますのでラブソラのファンなら必見です!
会える時間を大事に、少しづつ深める愛
大切な人と、同じ時間を過ごせるという事は、どれだけ幸せな事なんだろう・・・
はじめから、二人の今の関係、そして想いを感じさせるメッセージではじまります。
松永政二(34歳)は売れっ子のイケメン人気アナウンサー。担当する番組も多く、ロケも多い。多忙な日々がつづいている。
一方でヒロインの中村詩春(25歳)は幼い頃からの夢である保育士になりたいという夢を叶え充実した日々を送っていた。
そんな二人は2年前から交際している。もちろん人気アナウンサーという世間体もあり、周りには特定の人以外には秘密にしている。
どんな関係と言われると、詩春が高校生の時に既にプロポーズらしきことは済まされている。
らしきというのは、当時高校生イコール子供ということで、大人になったときにまだ松永に望みがあるのなら付き合って欲しいということで、指輪をプレゼントしたにすぎない。
実際はその頃から想いは不動どころか、想いは募る一方なわけですが。
しかし、松永の仕事が増えることで会う時間はどんどん削られていく。
松永の帰りが遅く、待っている間にうたた寝してしまった詩春。その間によやく訪れてきた松永に気づき目を覚ます。
寝ている時間がもったいない。一緒にいる時間が減っちゃうからという一途な想いが伺えるシーン。
体温や息遣いが伝わるくらい強く抱き合うだけで会えない時間を忘れるくらいに安心する。
一方で会う時間が減ることに、園児の保護者である父親に嫉妬してしまうくらい、松永も一緒にいたくてしかたない。
街なかでひと目をきにせずキスをしてしまうくらい。
怪我の功名?念願のプロポーズ
晴れた日に洗濯物を取り込む詩春。それはもう、新妻のようにもみえてしまいました。
一方で沖縄にきた松永は南の島へロケ。
スタッフから彼女と一緒に最高ですねというセリフに、詩春の水着姿を想像する。
「すごい良い妄想できました」と率直な感想を述べる。松永もやっぱり男の子です(笑)
詩春は大切な人について振り返る。
前までは常にママを想っていたが、それが少なくなってきた。
それは時間が忘れさせてくれただけではなく、松永や双子の茜ちゃんや葵くん、それに友達の梨生とか、色々な人たちと触れ合い、世界がどんどん広がっていくことで得た幸せが多かったから。
順風満帆に展開されてきたところで、松永がロケ先で事故に遭ったとの一方が届く。
なりふり構わずロケ地に向かう詩春。
病院にたどり着いたものの、相手は有名人。誰でも面会できるわけではなかった。
「家族ではない」ので家族の承諾がないと受付を通してもらえない。
その一言が胸にささる。
受付の人の機転で松永に連絡がいき、スタッフが迎えにくることでなんとか面会にこぎつけることができた。
大切な人なのに家族ではない。それによって会えないかもしれなかったと思うと涙が自然とあふれだす。
それを見た松永は意を決して「家族になろっか」と正式なプロポーズをする。
LOVE SO LIFEの指輪を渡したときから、7年以上かかってようやく実現したプロポーズ。
詩春が高校生の時に受け取った指輪はようやく婚約指輪として異なる意味を持つものになった瞬間でした。
詩春にずっとそばにいてほしい。
松永さんのそばにずっといたい。
二人の想いは一寸もズレていませんでした。
そして物語は最終回へ向かう
「出ていく」
葵くんは二人の結婚報告を聞くやいなや家出をしてしまいます。
そうです、すっかり詩春と松永のラブストーリーに魅入られていて、双子のことをすっかり忘れていました。
個人的には元々、詩春と松永の年の差ラブストーリーがメインでラブソラ時代から読み続けていたので良かったのですが、ライフソーハッピーの主役はどちらかというと、詩春がベビーシッターとして育ててきた双子の葵くんと茜ちゃんの成長物語だったはず?
詩春にマジ恋する葵くんをどう納得させるのでしょうか。
LIFE SO HAPPY 4巻で最終巻!?
あとがきにLIFE SO HAPPYが次巻で最終巻となる予定との告知。
白泉社の漫画雑誌『ザ花とゆめ』で2008年5月増刊号から連載が始まった、LOVE SO LIFEから11年。
LIFE SO HAPPY 2巻から3巻が出るまで約1年半の間があいたので、そのままで行くと、LIFE SO HAPPY 4巻の発売は2020年秋頃ですかね。
当然待てないので、『ザ花とゆめ』で追いかけていきます。
詩春と松永が結婚してハッピーエンドの最終回が早く読みたいと思う反面、10年以上も読んできた作品が終わりが近づいてくると思うと寂しいという気持ちが入り混じってちょっと複雑な思いです。