ぐんたお『おっさんが小学生 第1巻』を購入したのでレビューです。
おっさんが考える小学生に戻ってやりたいことを実現
『おっさんが小学生 第1巻』の主人公は、とある外資系に勤めるしがない中年サラリーマン「佐藤真純」42歳。
帰宅して寝るだけの生きがいのない人生を送っていた。
ところがある朝目覚めたら女子小学生になっていたというからびっくり仰天の珍事。
それも2009年の過去にタイムスリップして小学生になった上に性別まで入れ替わってさぞかし動揺しているかとおもいきや、極めて冷静沈着。
逆に小学生ライフを存分に楽しんでしまうから肝っ玉がすわっている。
しかもおっさんチートで、小学生では到底思いつかないことを大人の知恵をもってさまざまな問題を解決していくから、読んでいて気持ちいい。
他人の身体、しかも女子小学生とあって、扱いに躊躇する場面もあるけれど、決して下心が働かないのは大人ですね。
小学校で無双を繰り広げるばかりではなく、過去だから起きた出来事がわかっている。それを逆手にとって株で大儲けしようという発想。これはタイムスリップものでいつも私だったらやるのにな~と思っていたこと。
それをよくぞ書いてくれました。とばかりに、読んでいて私が小学生にタイムスリップしたらやりたいことを、次々と気持ちいいほどに具現化してくれます。
それでもやはり漫画なので良いことばかりは続きません。ある朝、一気に時間が進んでしまいます。
しかも成長をしたその知らない空白の時間を身体の元の持ち主が過ごしていた。その事実にさすがに戸惑いが隠せない。
スカッとするだけではなく、きちんと物語性も担保されている。
タイムスリップもので、久しぶりにスカッとした漫画に出会えました。
『おっさんが小学生』はおっさんにはたまらない漫画です。