コミックDAYSに連載中の萩原あさ美『娘の友達』第19話のレビューです。
美少女との出会いから人生が狂い始める
妻を亡くし、男手だけで高校1年生の娘を育てる中間管理職の『晃介』。
そして、娘と同級生の女子高生『古都』。彼女は母親から優等生であり続けることを求められ、時には暴力をふられていた。そんな日常から抜け出したいと思っている。
古都が喫茶店でウエイトレスをしていて客に絡まれているところを晃介が助けたところから二人の関係は始まる。
水族館デートを終え、古都に誘われるがままにホテルに行った二人。
ファーストキスから初めて男性に裸をみせる古都だったが、晃介の理性が保たれ最後までの関係をもつことはなかった。
晃介は古都のことを好きだという。一方の古都はというと、体の関係を求めるも、心から愛しているとう感情は見て取れない。
みーちゃんときいちゃんと呼び合う仲の古都と晃介の娘の『美也』。
古都は父との関係を徐々に匂わすような発言をする。
美也も父の不審な行動に疑念をもち、その根源に古都がいるのではないかと感づいている様子。
本当の姿を見せられる、ドキドキすると表面的には好意を押し出してくるも、抱き合っても、好きと言われても喜ぶ顔を見せない。それどころか何かを企て、思惑通りにことが進んでいることに喜んでいるようにさえ思える。
そんな古都が晃介に「もっとドキドキしたいですよね?」と投げかける。
しかし、その前には美也に家に遊びに行くと宣言している。
しかも「自分の親の本当の姿を知りたいって思う」という恐怖の前フリ。
つまり晃介の家の中で三人が鉢合わせをする状況で何かをしでかそうとしていることは間違いなさそう。
美也に関係を隠し、いつバレてもおかしくない状況のドキドキ感を楽しむ戦略なのだろうか?それとも自分と同じように親に対して幻滅させようと企てているのかは、現時点ではわからない。
美也もどこかでまだ、父と古都が何かを隠していると疑っているようなので、二人の一挙一動をいやでも注視しているだろうから、ちょっとしたボロでもそれが命取りになる。
そんなハラハラドキドキの展開から目が離せない。
黒髪ロング美少女JK、おしとやかで人望も厚く、優等生。そんな理想的な子がサイコパスな展開にもっていくストーリーにゾクゾクします。