2020年5月1日から中国はメーデーで5連休に突入。
中国国内では、5連休期間中に延べ1億1700万人が旅行などで交通機関を利用して移動するとみられ、中国政府は、観光地に入場制限を設けさせるなど、感染が再び拡大しないよう神経をとがらせている。
中国は新型コロナウイルスで死亡した人が2週間以上確認されていない。北京では4月30日から警戒レベルが引き下げられるなど、感染拡大は抑えられたとしている。
中国全土の70%近くの観光地が再開するなど、既に昨年の新型コロナウイルス前の日常を徐々にとりもどしはじめているが、ワクチンといった薬が完成しているわけでもなく、完全にウイルスを封じ込めているわけでもないのだ。先週71人の集団感染がでた黒龍江省の省都ハルビン市に対して準封鎖措置がされたように、この連休で再び感染者数が増えればまた1からやり直しになる。政府は移動抑制に躍起となっているが、中国国民の多くは抑制されていた外出やレジャーが開放されたことで、感染リスクよりも目先の娯楽に走ってしまっているようにみえる。
日本への入国は禁止
一方で心配なのが中国から日本国内への入国。
春節で世界中に新型コロナウイルスがばら撒かれたという報道は記憶に新しいところ。再び同じことがおきないか懸念される。現在は中国はもちろん多くの外国からの入国は制限がかかっており、原則入国禁止対象国となっている状況なので、ひとまずは安心といったところ。
しかし、過去に武漢市から40代の中国人男性が新型コロナウイルスの症状が発生しているにもかかわらず、旅行で日本を訪れて問題になったこともあるので、その反省をいかしてインバウンド経済優先としないで対応していただきたい。目先の利益に目がくらんだ結果がこの経済失速、世界恐慌級の不況を招いているわけなのだから。