駱駝『俺を好きなのはお前だけかよ』感想レビュー
主人公のジョーロこと如月雨露(きさらぎあまつゆ)は容姿、学力、運動神経すべてにおいて並の普通の高校二年生。
そんな彼に積極的にアプローチしてくる、クール系美人のコスモス先輩、可愛い系幼馴染みのひまわりと、主人公に好意を寄せているハーレム系ノベルかと思いきや、実は好きなのは友人だった。
このへんも最初に思っていたのと違って意外だったけれど、三編みメガネのパンジーの圧倒的なラスボス感。この人にかかればなんでも事が解決しそうな勢い。
友人と思っていたのが実はジョーロだけだったということを見破り、しいてはジョーロを裏切ったように見せかけた戦略を練るなど、次から次へと意外な展開が待ち構えていたのでとても読んでいて面白かった。
しかし、パンジーが実はストレートロングの美形巨乳美人だとわかって以降、敵対していた友人も思いのほかあっさりと元ザヤに戻り、コスモス先輩とひまわりとも良好な関係に戻ったのは拍子抜けした感がある。
そして以降は学園ラブコメ系ラノベにありがちな、ハーレム構築の展開。
徐々に面白みが薄れてきた感があります。
テレビアニメで原作のどこまで放送するのかわかりませんが、最近はありきたりな意外性が薄れてきた印象。
それでも読み続けてしまうのはどうしてだろう。
ブリキ氏のイラストにひかれて読み始めたライトノベルで、表紙や挿絵等のイラストは安定のクオリティ。
なんだかんだ言って最終回が気になるので読み続けてしまうあたり、はまっているということなんでしょう。きっと。